2.刻子より順子

 前回はリーチをとにかくかけろといいましたが、 今回は早く聴牌するにはどうすればいいかを説明したいと思います。
 まず、麻雀はいかに早く高い手をあがり、いかに振り込まないかというゲームだということです。 しかし、言うのは簡単ですが、実際に高い手を作ったり、 他家に振り込まないようにするのはかなり難しいです。
 それに比べると聴牌スピードを早くするのはそれほど難しくないので、 まず聴牌スピードあげることを覚えて欲しいと思います。

 では聴牌スピードを上げるにはどうしたらいいでしょうか。 それには対子よりも塔子を大事にしろということです(面前で手作りすることが前提です)。
 麻雀を始めたばかりの頃は順子よりも刻子の方が大事に思いがちです(自分がそうだっただけかも)。
 おそらく刻子には符がつくのに順子には符がつかないので、そのようなことを思うのだと思いますが、 実際は符がついてもたいして点数は増えません。 それなら、面子になりにくい対子よりも塔子の方を大事にした方がいいということです。
ではここで、本当に順子の方ができやすいのか検証してみましょう。

 対子を刻子にするためには対子と同一牌をもってくる必要がありますが、 自分ですでに2牌使っているので残り1種2牌ということになります。 塔子の方はどうかといえば、嵌張、辺張どちらも順子にするための牌は1種4牌あります。 両面を順子にするための牌は2種8牌あります。

 つまり、嵌張、辺張の塔子を順子にする確立は、 対子を刻子にする確立の2倍ということになり、 両面を順子にする確立は対子を刻子にする確立の4倍ということになります。
 これでいかに刻子をつくるよりも順子をつくるほうが簡単であるかおわかり頂けたと思います。 そして、面子が簡単にできるということは、それだけ早く聴牌できるということです。
 実際の感覚でも三暗刻や四暗刻、対々和よりも平和の方が、 はるかにできやすいことからも納得して頂けると思います。

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