4.基本は両面

 前回では字牌より数牌の方が有効牌が多いので大事にした方がいいといいましたが、 今回はその数牌のなかでもなにを大事にしたらいいかということを説明したいと思います。

 以前にも説明したと思いますが、両面、嵌張、辺張のなかでもっとも待ちが広い (待ちが多い)のは両面待ちです。 嵌張、辺張の待ち牌は1種4牌ですが、両面待ちは2種8牌もあるからです。 単純に考えて両面は嵌張、辺張の2倍順子になりやすいということです。
 そして、孤立牌の処理をする場合このことを常に意識しておく必要があります。

 では、もっとも両面になりにくい孤立牌はなにかというと1萬、9萬の2種類の牌です。
 1萬(9萬も同様)は有効牌の1萬〜3萬のどれを引いても両面になりません。
 次に両面になりにくいのは2萬、8萬ということになります。 2萬(8萬も同様)は有効牌の1萬〜4萬のうち3萬を引いた場合のみ両面になります。 つまり、両面になるための牌は1種4牌ということになります。
 次に3萬〜7萬についてはどうかというと、 3萬(4萬〜7萬も同様)は有効牌の1萬〜5萬のうち2萬、4萬を引いた場合に両面になります。 つまり、両面になるための牌は2種8牌ということになります。

  有効牌 両面になる牌 両面になる牌の数
なし 0種0牌
1種4牌
2種8牌
 

 嵌張、辺張になる確率はどの数牌でも一緒(2種8牌)なので、 両面になる確率こそが塔子のできやすさであり、順子のできやすさといえます。
 つまり、孤立牌の場合、1萬(9萬)よりも2萬(8萬)、 2萬(8萬)よりも3萬(4萬〜7萬)の方が両面になりやすく、順子にもなりやすいということです。 ですから、数牌はより内側の牌(5に近い牌)を大事にした方がいいということになります。

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