今回は両嵌(リャンカン)について説明したいと思います。
両嵌とは嵌張が2つ以上連続しているものをいいます。
萬子を例にすると下のようになります。
なんだ、ただ嵌張が2つ連続してるだけじゃんと思うかもしれませんが、
両嵌を知っているかいないかで、かなり聴牌スピードが違ってきます。
本来嵌張で2種8牌の受けをしようと思ったら4牌必要(嵌張2つ分)になりますが、
両嵌の場合、3牌で2種8牌の受け入れを作ることができます。
麻雀はより少ない牌で多くの受け入れができる形がたくさんあった方が、
聴牌速度があがり、守りにも適しているからです。
もちろん、2牌で2種8牌の受け入れのある両面には劣りますが、
1牌少ない牌で同じ数の受け入れのある両嵌の方が、
嵌張2つよりも重要だということになります。
例えば、下のような手牌の場合は579筒ではなく、
68萬の嵌張を落としていく方が聴牌速度があがります。
また下のように4つ離れた孤立牌の場合は3萬を引くと、 135萬の両嵌になるので、5萬がないときの1萬よりも1萬の有効度は高くなります。
しかし、孤立牌が両嵌になることにばかりを意識して打つのは得策とは言えません。
両嵌自体はかなり有効ですが、
上の例のような場合、1索を切っても1萬を切っても面子の出来やすさは同じだからです。
1萬を切った場合は3萬〜7萬、1索〜3索の8種30牌で塔子・対子が出来ます。
1索を切った場合は1萬〜7萬の7種26牌で塔子・対子が出来ます。
これだけ見ると塔子・対子になりやすい1萬切りの方がいいようにも思えますが、
面子のできやすさは一緒です。
1萬切りも1索切りも4萬〜7萬、1萬(1索)、
2萬(2索)を引いた場合の面子の出来やすさは同じです。
違うのは3索を引いた場合と3萬を引いた場合です。
1萬を切って3索か3萬を引いた場合は嵌張が出来るので、
面子にするための牌は1種4牌づつ(2索か4萬)で、計2種8牌ということになります。
一方、1索を切って3萬を引いた場合は両嵌が出来るので、
面子にするための牌は2種8牌(2萬、4萬)ということになり、
面子のできやすさはどちらを切っても同じだということがわかります。
つまり、既にできている両嵌はかなり有効ですが、
できてもいない両嵌を変に意識しすぎてもあまり意味がありません。