今回の内容は逆切りについてです。
前回の形テンはかなり不満だったと思いますが、
今回は多少マシな内容になっていると思います(笑
逆切りを知らない人が、もしかしたらいるかもしれないので説明しておくと、
辺張を落とすときに端牌から落とすことを言います。
例えば、12萬とあったときに1萬、2萬という順に落としていくのが逆切りです。
89萬の辺張を9萬、8萬という順で落としていくのも逆切りということになります。
なぜ、この切り方が逆切りと呼ばれるのはかわかりませんが、
おそらく、辺張を落とすときは2萬、1萬のように中から落としていくのが、
セオリーで普通だと言われているからではないでしょうか?
つまりセオリーと逆の切り方だから逆切りというわけですね(まぁ推測ですが(笑)
実際に多くの人は12萬と辺張があって落としていく場合には、
2萬、1萬の順に切っていく方がいいと言っているし、実践もしている。
しかも、それだけでは飽き足らずに、辺張は2萬、1萬の順で落とす方がよいなどと教えていたりもする(笑
しかし、本当にそうだろうか?
もちろん、そうではないと言うのが俺の考えである。
2萬、1萬の順に落としていく人間の意見の1つには、
2萬の方が1萬よりも危険度が高いから早めに処理する必要があるということらしい。
つまり好牌先打というわけらしい。
そもそも、辺張を落としていくような状況というのはどのような状況だろうか?
辺張を落とすわけであるから、
ほとんどの場合は面子過多の状態であるはずだ。
それの意味するところは中盤以降であることがほとんどであるということである。
中盤以降ということになれば、当然河にかなりの数の牌が捨てられていることになる。
鳴きが入っていればそれらの牌も見えるわけであるから、
かなりの情報が転がっていることになる。
そういった状況で落とすのがほとんどである辺張を何も考えずに、
2萬の方が中に寄っているから危険だということで先に落とすのは理解に苦しむところである。
少なくても7,8順目くらいであれば、1萬と2萬のどちらの方がより将来的に危険度が高くなりそうなのか、
推測することは十分に可能なはずである。
推測することが可能ということは、
2萬は嵌張待ちの可能性があるだけ危険度が上がるなどというわけの分からない理論(?)
は用済みになっているということだ。
例えば、トイトイをやっている相手に対して嵌張待ちの可能性がある2萬の方が、
危険度が多少高くなるなどと言う奴はまさかいないだろう?
国士や清老をやっている相手に対しても同様だ。
まさか、1萬の方が安全だとか言ったり、思ったりはしないだろ?
しかし、どちらの方がより危険そうであるのか、危険度が高いのか推測できるにも関わらず、
まるっきり河や手牌、さらされている牌から情報を得ようともしない、
もちろん、得ようともしないくらいだから情報があっても分析しようともせずに、
2萬、1萬の順で切る方が安全度が高いなどというセオリー(?)を信奉して切っている人間は多い。
全くもって理解できない。理解不能だ(笑
つまり、どのような状況であっても2萬、1萬という順番で捨てる人間は自ら、
危険牌を察知する能力が皆無であるということを示していることになる。
つまり、自分で自分のことを能無しだと言っているのと同じだ(笑
2萬、1萬どちらの方がより危険度が高くなりそうなのかわかれば、
自分の手牌構成によらず切り順が変わってくるので、
相手に手牌がばれにくくなるという利点もある。
仮に2萬が全員に安牌で、1萬は安牌ではない(危険というわけでもない)ような場合にも、
もし仮に2萬から落としにかかっている奴がいたらどう思うか?
能無し以外のなにものでもないだろう?
つまり、中盤以降では1萬(端牌)と2萬(中張牌)の危険性は、
そのときの他家の捨て牌、動向で変わってくるということだ。
端牌だから安全度が高いとか中張牌だから危険とかいうのは全くもって無意味である。
そんなわけのわからんものに頼る前に捨て牌を読み、
将来的に危険になりそうな牌を察知するようにした方がはるかにいいことは言うまでもあるまい?
それでは、1,2順目でほとんど情報がない場合はどうなるのかと思う人もいるだろうが、
その場合は危険度という観点から言わせてもらえば、どっちから切っても問題ないということだ。
1順目と2順目での切り順が逆だからと言って、
致命的になるようなことはまずないし、
どっちも当たり牌になる可能性は等しくあるからである。
仮に多少の差があるとしても次回に説明する予定の要因に比べれば大したことはない。
つまることろ、危険度という観点から考えた場合、
1萬と2萬の危険度に対してはほとんど違いがないということである。
すなわち、1萬の方が安全度が高く、
2萬の方が危険度が高いので、辺張(というより端に近い牌とより内に寄っている牌)を落とす場合は、
内に寄っている牌から落とした方が安全であるというのは単なる迷信以外のないものでもないということである。