4.必勝法

 こんなタイトル見ても、まさか『なになに、必勝法でも教えてくれんのか?』 なんて思ったお馬鹿さんはいないだろうな(笑
 わざわざ、なんでこんなことを書くのかと言えばだ。 『必勝法を教えてください』などと平気で言ってくる奴がいるからだ。 もちろん、言い方は人によって様々だ。


曰く、『絶対に負けない方法を教えてください。』
曰く、『必ず勝つ方法を教えてください。』
曰く、『裏目を引かない方法を教えてください。』
曰く、『聴牌したら、必ず上がれる方法を教えてください。』
曰く、『一発でツモれる方法を教えてください。』
曰く、『必ず、裏ドラを乗せる方法を教えてください。』
曰く、『絶対に振り込まない方法を教えてください。』
曰く、『ラスを引かない方法を教えてください。』
等々、きりがない。 言い方は変えているが結局は同じことだ。


 要は、確率無視で自分にとって都合のいいようにしたい。 いや、俺の思い通りに世の中動け!!ってわけだ。 はははのは。
 何考えてるんだ?こういった連中は。救いようがねぇー。 俺(私)は馬鹿ですってわざわざ吹聴しているようなもんだ。 ちょっと考えてみれば、わかりそうなもんだけどな?
 こういったことを聞くってことがどれ位馬鹿なことなのかってことがよ?


 必勝法がなければ、もちろん、教えることができねぇーってことはわかるよな? 仮に必勝法があったとしても俺が知らなければ、当然教えることはできねぇーわな?
 問題なのは、仮に必勝法の類があるとして、なおかつ俺がそれをマスターしている場合だ。 しかし、俺が必勝法をマスターしていたとして、俺がそれを教えると思ってるの?顔すら知らん奴に。
 もち、顔くらい知ってるくらいじゃ教えねぇーってことは、わざわざ言う必要もないことだろ? (言ってるけどさ)


 それさえあれば、常勝無敗の必勝不敗で、がつがつ稼ぎまくれるのにわざわざ教える奴はいないよな? 大体においてその手の情報というのは独占しているから意味があるんであって、 多くの人間に知れてしまったら、その情報の価値って奴はないに等しいことになるよな。
 だったら、一人にだけ教えるのであれば問題ないのではないか?
 自分ですら他人に言ってしまうのに、他人が誰にも言わないで秘密を守り通してくれるだなんて、 一体全体どうやったら、信じれるんだい? それ以前にどうしてそういう発想が出てくるのか俺に摩訶不思議の理解不能というものだ。


 もし、仮に教えたとして、その教えた奴とやりあうことになった場合、 一体どっちが勝つことになるんだ? 二人して、1,2着を毎回独占ですか?
 それじゃ、その有難い必勝法を知っている人間4人で卓を囲んだら、どうなると思うよ? もちろん、矛盾の逸話通りになっちまうわな。
 つまり、その必勝法を誰も知っていないのと結果は変わらないってことだ。 というよりも、その時点で必勝法が必勝法として成り立っていないってことくらいわかるよな?
 つまり、必勝法なんてもんはないんだよ。ゲームがゲームとして成り立っているものにはよ。
 仮に、必勝法があったとして、その存在があきらかになった時点でゲームはゲームとして成り立たなくなる。 誰だって、確実に負ける勝負や勝負のつかないゲームをやらないだろ?
 つまり、麻雀がゲームとして成り立っていることが何より必勝法がない証左だと言えなくもない。


 しかし、これだけ言ってもまだ、教えてくれって奴がいるかもしれないから、 俺からとっておきの不敗法を教えてやる。
 ドボンなしのルールで必ずやること、そして、負けそうになったら、 相手が勘弁してくれっていうまで、ちゃぶ台返しを繰り返すってことをやりゃーいい。
 何しろドボンなしだから、どんなに負けてても半荘が終了するまでは支払いの義務は生じないってわけだ。 もっとも、それで友達がいなくなったとしても、 半殺しの目にあったとしてもそれは俺の知ったことじゃない(笑


 つまり、俺に必勝法を聞くんじゃねぇーよ!!勝負は勝負として楽しめ!! ってことが今回の主旨だ。 しかし、今までで、一番くだらん内容だったな、我ながら(^^;;

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