5.牌効率4

 いちおう牌効率の話は今回で最後です。 でも、次回もタイトルが変わるだけで、似たよう話になりますが(^^;;
 それではさっそく例で説明していきたいと思います。

 

 

 上の手牌の場合、あと1面子できれば聴牌になりますが、 どの面子を嫌っていくのが一番いいのでしょうか?
 この場合は12萬、45萬、12筒の3塔子がありますが、 12萬を嫌うのが一番受けが広くなります。 実際に本当に受け入れが広いのかどうか確認してみましょう。

 まず、12筒切りの場合ですが、123萬の面子のできる3萬の1種4牌と、 345萬、もしくは456萬の面子ができる36萬の2種8牌が有効牌になります。
 しかし、ここで気をつけないといけないのが12萬、 45萬のどちらの塔子も3萬の受け入れがあるために、 有効牌が36萬の2種8牌になってしまうということです。
 つまり、受け入れが重複するような塔子を残しておくとその分、有効牌が少なくなるということです。

 次に45萬切りの場合ですが、123萬の面子ができる3萬の1種4牌と、 123筒の面子ができる3筒の1種4牌の計2種8牌が有効牌ということになります。
 最後に12萬切りの場合ですが、345萬、もしくは456萬の面子ができる36萬の2種8牌と、 123筒の面子ができる3筒の1種4牌の計3種12牌が有効牌ということになり、 もっとも有効牌が多いということになります。

  有効牌 有効牌の数
切り 2種8牌
切り 2種8牌
切り 3種12牌
 

 

 

 では次に上のような手牌の場合はどうでしょうか?
 上の手牌の場合は34萬の有効牌である5萬と67萬の有効牌である5萬が重複しているので、 34萬か67萬を嫌うのが一番受け入れが広くなります。
 では、実際に有効牌の数を比較してみましょう。

 まず、34筒切りの場合は258萬の3種12牌が有効牌になります。
 一方、34萬もしくは67萬切りの場合は58萬(もしくは25萬)の2種8牌、 25筒の2種8牌の計4種16牌が有効牌になり、 34筒切りよりも有効牌が多いことがわかります。

  有効牌 有効牌の数
切り 3種12牌
切り 4種16牌
 

 

 

 では、先程の例と似ている上のような手牌の場合は、 何を嫌うのがいいのでしょうか?
 この場合は67萬の塔子が2つあり、58萬の受け入れが2度あるので、 67萬の塔子を1つ嫌っていくのが、もっとも受け入れの広いものになります。 実際に有効牌の数を比較してみましょう。

 まず、34筒切りの場合は58萬の2種8牌、67萬の2種4牌、 2索の1種2牌の計5種14牌が有効牌となります。
 次に67萬切りの場合ですが、58萬の2種8牌、6萬(もしくは7萬)の1種2牌、 2索の1種2牌、25筒の2種8牌の計6種20牌が有効牌ということになり、 34筒切りよりも67萬切りのほうが有効牌が多いことがわかります。

  有効牌 有効牌の数
切り 5種14牌
切り 6種20牌
 

 

 

 では、最後に上のような手牌の場合は何を嫌うのが一番受け入れが広くなるのでしょうか?
 有効牌がもっとも多くなるのは、やはり受け入れが完全に重複している67萬ということになります。 本当に有効牌がもっとも多いのは67萬切りであるのか確認してみたいと思います。

 まず、34萬切りの場合は前例と同じ5種14牌が有効牌になります。
 次に67萬切りの場合は258萬の3種12牌、6萬(もしくは7萬)の1種2牌、 2索の1種2牌の計5種16牌が有効牌となり、 2牌ほどですが67萬切りの方が有効牌が多いことがわかります。

  有効牌 有効牌の数
切り 5種14牌
切り 5種16牌
 

 以上の例からもわかるように有効牌を少しでも増やすためには、 面子選択のときに受け入れが重複している塔子を嫌っていくことが基本になります。

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