6.牌効率5

 前回牌効率のタイトルは終わりだと言っておきながら、 いいタイトルが思いつかなかったので、また書いてしまいました。 まぁ、内容が変わるわけではないのでご容赦ください。
 というわけで、それではさっそく例で説明していきたいと思います。

 

 

 上の手牌の場合、あと1面子できれば聴牌になりますが、 何を切るのが一番受け入れが広くなるのでしょうか?
 一見すると246萬のどれを切っても、違いはないようですが、 4萬切りは他の26萬切りよりも明らかに受け入れが多くなります。 いつものように実際に受け入れが広くなるのか、見ていきたいと思います。

 まず、2萬を切った場合、萬子の形が24466萬になり、 346萬の3種8牌が有効牌となります。 (246萬のどれを切っても筒子、索子の有効牌に違いはありません)
 6萬切りの場合も2萬切りの場合と有効牌の数は同様で、245萬の3種8牌が有効牌になります。
 最後に4萬切りの場合ですが、萬子の形は22466の形になり、2356の4種12牌が有効牌になります。
 このことから、224466のような牌形の場合は、 真中の牌を一枚はずしておくのが、もっとも手広い形になることがわかります (もちろん、ほかに明らかな不要牌がある場合はその限りではありませんが)

  有効牌 有効牌の数
切り 3種8牌
切り 3種8牌
切り 4種12牌
 

 今回の例の場合は今までの例とは違い純粋に1種4牌有効牌が増えるので、 この差はかなり大きいと思います (有効牌の増減で、結果的に有効牌が増えたわけではないってことですね)


 

 

 次に上のような手牌の場合はどうでしょうか?
 今回の例は今までとはちょっと違い手役を意識したものです。 純粋に聴牌するだけでしたら、どの面子を嫌っていっても有効牌の数に違いはありません。 しかし、手役を意識した場合は明らかに嫌っていったほうがいい面子が1つあります。 それはなにかといえば、56萬の塔子です。

 上の手牌の場合、1手変わりの断ヤオになります。 そして断ヤオにするためには4萬を引かなければなりませんが、 その4萬が56萬の有効牌とダブることになります。
 つまり、56萬を嫌った場合、受け入れが7萬の1種4牌減るだけなのに対して、 67筒(もしくは67索)を嫌った場合は、58筒(もしくは58索)の2種8牌有効牌が、 減ってしまうことになります。 (56萬切りの方が67筒、67索切りよりも1種4牌有効牌が多いということですね)

  有効牌 有効牌の数
切り 2種8牌
切り 3種12牌
 

 前回の説明の最後でもいったと思いますが、 面子選択は受け入れがダブる面子を嫌っていくのが基本であり、 それは手役を意識した場合にも有効であるといえます。

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