後輩も恐い

学科全体の飲み会でDくんが飲んでいると上機嫌なYくんが
「新しい面子欲しくない?」
もちろん面子は多いほどいいので、
「欲しいに決まってるじゃん。誰?」
とこれまた上機嫌なDくん。
「後輩なんだけど・・・いい?」
「後輩だろうとなんだろうといいよ。なんで?」
「ちょっと生意気でも?」
「生意気?まぁ、別に生意気でもいいけど、どう生意気なの?」
「自分で自分のこと麻雀強いって言ってる」
「それは面白い。そんな奴、俺がけちょんけちょん(死語かな?やっぱ(^^;;)にしてやるよ」
「それじゃ、ちょっと連れてくる」
しばらくたって、Yくんが後輩を連れてきた。
「Sです。面子が足りないときはいつでも呼んでください」(おっ!!結構礼儀正しいじゃん)
「ほんとに呼んじゃうよ?いいの?」
「ええ、本当に呼んで下さい。麻雀大好きですから。」(くっー!!なんて嬉しいことを)
「ところで、麻雀強いって聞いたけどほんと?」
「ええ、本当に強いですよ。」(普通謙遜するだろ?こういう場合は・・・)
「なっ?ちょっと生意気だろ?普通先輩に聞かれたら、強くてもそんなことないですよーとかいうだろ?」
「いやだなー。ほんとに強いんだからしょうがないじゃないですか」(こいつ自信満々だよ)
「ほんとか?強いって言ってほんとに強い奴ってあんまいねーぞ?」(たしかにそうだ)
「大丈夫です。強さは保証しますよ。」(自分で保証したよ)
「よーし。そんじゃ、今度呼ぶから打とうぜ」
「ええ、ぜひ呼んで下さい。」(やっぱ、こういう奴結構好き)

翌日さっそくSくんを呼んで、麻雀をすることにしたDくんとYくん。
「まさか昨日の今日で呼ばれるとは思いませんでしたよ。本当に麻雀好きなんですね。」
「でも、おまえも麻雀大好きだろ?」
と今日も上機嫌なYくん。
「ええ、もちろん大好きです。」
「俺達かなり強いから覚悟しとけよ?」(自信満々だな)
とこれまたYくん。
「大丈夫ですよ。負けないと思いますけど、ちゃんと金持ってきましたから。」 (やっぱ生意気。でもちょっとかわいいかも)
「よーし、いい心掛けだ。けちょんけちょんにしてやるでー」(こいつも自信満々だ)
と自信満々のDくん。
麻雀をさっそく始めると威勢のいい声がこだまする。
「ローン、インパチ。」
「ローン、ピンピンロク」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

10半荘以上打ち、清算し終わった後、
「どうだ、見たか?俺様の強さを」
と、かなりお疲れのDくん。
「ええ、十分見せてもらいました。もう満腹でーす」
えっ?結果?知りたい?知りたいの?でも教えない(涙

今回の教訓。後輩をなめたらいけません。
さすがに自信満々なだけあって強かったな。まぁ、俺ほどじゃないがな(涙
それでは、みなさんさよならー。

HOME