大三元

いつものようにいつものごとくIくん、Oくん、Yくん、Dくんが打っている。
開局早々北家のDくんは咆えた(もちろん本当に咆えたわけではない(^^;;)
配牌で三元牌が2枚づつあったからである。
こりゃポンポンポンで大三元かー?(なぜ暗刻らせると考えん?) などどと御都合主義のDくんが自分勝手な妄想に浸っていると、 親のOくんが第一打に白を、第二打目に發、第三打目に中を切ってきた。
もちろん、Dくん喜び勇んでポンをしまくり大三元確定。 それを見ていておさまらないのは他の二人である。
「おいおい、まだ一回もつもってないのに大三元が見えてるのかよー・・・」(ほんとたまんないよね・・・)
「こんな半荘無効だ、無効。やり直しを要求する!!」(気持ちはわかる・・・)
「つもりたくねー。ツモ番パス!!」(できるもんならねー・・・)
「俺家帰る」(そりゃそうだろうよ・・・)
と騒ぎ出すYくんとIくん。
しかし、そんな愚痴など気にする余裕のないDくんは
「なんでもいいから、早くお前等ツモれよ」(あんた鬼か・・・)
一応愚痴だか、文句だかわからんことを言い終えて満足したのか、 ようやくツモるYくん。 しかし、なかなか切り出さない。
「おいおい、まさかもう張ってるなんてことないよなー?」
と確認してくる。どうやら、聴牌してないことを確認しないと安心してきれないらしい (その気持ちはすごくわかる・・・)
「大丈夫。心配すんな。出たらあがってやるから♪」
手牌がばらばらのDくんは、 とにかく早く有効牌をつもりたい一心なので全然相手にしない。 というかろくに聞いてない。
そんなこんなで2,3順がなにごともなく過ぎると、 親のOくんからリーチがかかる。 パオのOくんはDくんになんか上がられたら、たまらないのでリーチをかける (うーん。男だねー。Oくん)
「おいおい、大三元の次は親リーかよ?たまんねーなー」
「まったくだ。やっぱ、この半荘はやり直し!!」
それを見たYくんとIくんがまた騒ぎ出す。 それを聞いたDくんは
「なんでもいいから、早くつもれよ。お前等、ほんと馬鹿だな〜」
ときつい一言。
「等?俺は馬鹿じゃないよ?」
「そうだよ。等ってなんだよ?俺は馬鹿じゃないぞ?」
『な〜♪』(やっぱ、馬鹿だ・・・)
「はもってないで早くつもってくれ・・・」
しかし、牌を切るまでに時間がかかったのはYくんとIくんだけではなかった。
「おいおい、どうせつもきるんだろー?早くきっちまえよー」
「そうだそうだ。まさか大三元で日和ったりしないよなー?」
当然ともいえる口撃を受けるDくん。
しかし、Dくんは役満張っててもひよるような奴なんです。
結局さんざん時間のかかった一局はOくんがDくんに大三元打ち込みで幕を閉じたのであった。
しかし、大三元をあがったDくんよりも、男らしいOくんの打ち方が妙に印象に残った一局でした(笑

今回の教訓。男なら(もちろん女でもね)男らしく打て!!
役満張ってるのに弱気になるようじゃいけません(笑
それでは、みなさんさよならー。

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