前回は対子よりも塔子を大事にした方がいいということをいいましたが、
今回は孤立牌(1牌だけ浮いている牌)について説明したいと思います。
まず、字牌はどんなにがんばっても塔子にはできないので、対子にしなくてはなりません。
そして、字牌を対子にするための牌は3牌しかないということです。
つまり、字牌を活用できる牌は3牌しかないということです。
一方、数牌は対子にも塔子にもなります。
数牌の場合も対子にするための有効牌は3牌ですが、
塔子にするための有効牌の数が圧倒的に多いということです。
では萬子を例にして説明していきたいと思います。
まず、1萬(9萬も同様)については2萬か3萬を引けば塔子になります。
ということは1萬の場合、対子にできる1種3牌(1萬)
と塔子にできる2種8牌(2萬、3萬)で、有効牌が3種11牌あるということになります。
2萬(8萬も同様)については1萬、3萬、4萬を引けば塔子になります。
つまり、2萬の場合、対子にできる1種3牌(2萬)と塔子にできる3種12牌
(1萬、3萬、4萬)の計4種15牌が有効牌になるということです。
3萬(4〜7萬も同様)については1萬、2萬、4萬、5萬を引けば塔子になります。
つまり、対子にできる1種3牌(3萬)と塔子にできる4種16牌
(1萬、2萬、4萬、5萬)の5種19牌が有効牌になるということです。
有効牌 | 有効牌の数 | |
3種11牌 | ||
4種15牌 | ||
5種19牌 |
以上の説明でおわかりだとは思いますが、字牌は有効牌が3牌しかないのに対して、
数牌は1萬、9萬でも有効牌は4倍近くの11牌あります。
3萬〜7萬だと有効牌は字牌の6倍以上の19牌もあります。
これで早く聴牌するためには字牌よりも数牌を大事にした方がいいということが、
おわかり頂けたと思います。
しかし、最初のうちは数牌(特に1,9)よりも役牌(翻牌、風牌)を大事にしてしまいがちです。
手牌全部を使ってちまちまと手役をつくる平和、断ヤオ等よりも、
役牌の方が役が簡単にできるからだとは思いますが、
最初のうちこそ面前での聴牌スピードをつけた方がいいと思いますので、
やはり数牌をより大事にすることをお勧めします。