今回は現代麻雀で最も重要なドラについての話です。
なぜドラが最重要かと言えばどんな役とも複合することが可能で、
簡単に得点の増加が狙えるからです。
もし、そのドラを誰が持っているのか分かったらかなり有利になるでしょう。
というわけで、どんな捨て牌や状況のときにドラを持っているのか考えたいと思います。
まずはドラそばが切られたときについて考えてみます。
ドラそばはドラの受け入れを残す牌なので単なる孤立牌でも聴牌直前まで持つことが比較的多くなります。
例えば、下のような手牌の場合です。
ドラ
孤立牌は6筒と6索の2牌です。切るとしたらこの2牌のどちらかになるでしょう。
では、どちらを切るかと言えば、6筒ではなく6索がほとんどでしょう。
理由はもちろん6筒を残しておけばドラの7筒の受け入れが残るからです。
特に上の手牌のように嵌張(もしくは辺張)が多い場合は両面への変化とドラ引きを期待するので、
中張牌のドラそばは手牌に残りやすくなります。
ドラ
また、上のような手牌の場合はどうでしょうか。
切る候補としては36筒のどちらかになりますが、ドラ受けを考えれば当然の3筒切りになります。
このようにドラそばは、利用価値が高いので他の牌と比べて遅くまで手牌に残ることになります。
しかし、そんなドラそばでも早い順目に切り出されることがあります。
それはドラが既にある場合やドラ受けがある場合です。
例えば、ドラが7筒で667筒と持っているときなどは、
ドラ面子として使うことを考えて、6筒が比較的早い順目で切り出されることになります。
また、ドラそばは中盤、終盤になると危険になることが多いので、
早めに処理しておくという守備的要素も含まれています。
そして、これは他に雀頭候補がない場合でも同様です。
雀頭というのは牌効率でも話したように比較的簡単にできるものです(最悪単騎で問題ない)。
そんな雀頭のために得点の倍増を狙えるドラを切る手順にすることは普通しません。
また、566筒(ドラは7筒)が手牌にある場合もドラ面子を確定させるために6筒が早く切り出されることになります。
このことから、ドラそばが早い順目で切られたときはドラ面子(正確にはドラ塔子)のある可能性が高いことがわかります。
また早い順目で6筒を切っていたにも関わらず、中盤、終盤でも再度6筒が切られる場合があります。
その場合はドラの受け入れを意識しての浮かせ打ちの可能性もないわけではありませんが、
ドラを引き入れたことによって6筒が押し出されたと考えるのが妥当でしょう。
667筒から6筒を切った後に7筒を引き677筒の形になったとしたらドラを切らずに雀頭として使うことがほとんどでしょう。
ですから、不要になった6筒が再度切られることになります。
このことから序盤にドラそばを切っていて中盤、終盤に再度手出しをしてきたら、
ドラが対子になったと思って十分に警戒する必要があります。
ただし、ドラそばが早く切られてもドラ面子がない場合もあります。
それは手が軽い(聴牌が早い)ときです。
なぜなら後々危険で苦しくなるだろうドラの受け入れを残すよりも他の有効牌の受け入れを残しておいて、
早い聴牌を目指した方が旨味があるからです。
ドラ
例えば上の手牌の場合だとドラ受けのために6筒を残しておくよりも6筒切りで受け入れの広い一向聴に構えて和了りを目指すことが多くなります。
つまり、ドラの受け入れよりも聴牌速度を重視したときなどにドラそばは早い順目で処理されるということです。
これらのことから早い順目でドラそばが切り出されたときは、いつ聴牌したかに注目すればドラ面子の有無が分かります。