今回も前回同様に牌効率のお話です(そんなもんタイトルみればわかる?(^^;;)
では、さっそくいつものように例をもとに説明していきたいと思います。
上の手牌の場合の切る候補は1萬、1筒だと思いますが、
どちらを切ったほうがより効率がいいのでしょうか?
結果からいえば1筒切りの方が1萬切りよりもまさります。
まず、1萬切りの場合ですが、123筒の3種11牌が有効牌になります。
次に1筒切りの場合ですが、1236萬の4種14牌が有効牌になり、1種3牌有効牌が多いことになります。
有効牌 | 有効牌の数 | |
切り | 3種11牌 | |
切り | 4種14牌 |
この違いは前回も言いましたが、
1345萬を1孤立牌+1面子と見るのか、1嵌張+1両面と見るのかの差だといえます。
そして、なにより26萬引きのときの差は、有効牌が1種3牌増える以上に大きいです。
1筒を残した場合は2筒を引いても12筒の辺張にしかならないのに対して、
1萬を残して2萬を引いた場合は、12345萬の形になり36萬の両面になるからです。
また、6萬引きのときは13456萬の形になり、
受け入れの数がかなり増えるのは前回説明した通りで、
1筒切りと1萬切りの差はかなり大きいといえます。
つまり、135萬の両嵌の形から4萬をツモってきた場合に、
1面子できたから1萬はもう用なしだとばかりに切りとばしたり、
345萬の形から1萬をツモ切りするのは感心できないということです。
次に上のような手牌だった場合はどうでしょうか?
仮に西が全員に安牌だとした場合に、9萬を切って西を残すという人はいないでしょうか?
一見、9萬を切っても問題ないようですが、8萬の受け入れが減ります。
有効牌が4種15牌と5種19牌の差は長い目でみればかなり大きな差として出てきます。
つまり、45579の両嵌と両面の複合形から6萬をツモってきたときに、
なにも考えずに9萬を切ったり、
45567萬の形から9萬をツモ切りするのは、お勧めできないということです。
上の2つの例からもわかるように、
牌や面子が重複しているような場合は、少し離れた牌や意外な牌が有効牌であったりするものなので、
常に何が有効牌なのか考えておくくせをつけておかないとなかなか聴牌速度もあがらないし、
上達するものでもありません。