手役を追えも今回で終わりです。
今回の話はおまけ的な話なので、
こんな打ち方もあるんだと思っていただければ良いかと思います。
上記の手牌だと何を切るのが良いのでしょうか。
切る候補としては聴牌する68索の2種類で問題ないでしょう。
では、どちらを切った方が良いのかと言えば、8索切りの方が若干有利です。
理由は言うまでもなく三色を睨んでのことです。
24筒を引けば高めタンピン三色の理想形が見えてますから当然ですね。
4筒引きの場合なら安めでもタンピンでタンヤオのみより高くなりますし、待ち牌も増えるので十分でしょう。
問題なのは2筒引きで安めの場合ですが、タンヤオより300点程安くはなってしまいますが、
満貫手を狙えることを考えればそれくらいの得点の低下はどうということもないでしょう。
もちろん、平和のみでは不満ということなら、見逃しても良いでしょう。
つまり、嵌7索に構えても、3筒6索のシャボ待ちにしても点数も待ち牌の数も同じであるのなら、
高めへの移行がより多く狙える8索切りの方が良いということです。
次に上の手牌であれば、切る候補としては7索か8索ということになると思います。
7索を切って平和、高めタンピンで問題ないように見えますが、
惰性で常に7索切りをしているようではなかなか勝てません。
展開や状況によっては満貫がどうしても必要な場合があります。
そのようなときに7索を切っていたのでは一発や裏ドラに頼ってもなかなか満貫にはなりません。
そこでこのような手牌で満貫を狙うのであれば、
8索を切りいったん3筒7索のシャボ待ちに構えて、
2筒引きか4筒引きで高め三色を狙うのが手筋になります。
もちろん、24筒を引かずに流局してしまうときもあるでしょうし、
24筒を引く前に1筒や5筒を引いてしまうことだってあるでしょう。
何よりも24筒を引けたとしても三色が確定しているわけではないので、
満貫にならないときもあるでしょう。
しかし、必要な点数を和了るための手順が残されている場合に、
それをきっちり追うことができるのは強さであり、巧さでもあります。
仮に理想形を追わないとしても意識して追わないのと意識すら出来ないのでは、
実力に雲泥の差があると言えるでしょう。
なぜなら、選択肢の多さ、取り得る方法論の多さこそが巧さの指標だと言えるからです。