前回に引き続きリーチの話ですが、
今回はどういったときに手変わり待った方が良いのか、
またリーチした方が良いのかについて考えてみましょう。
上の手牌であれば、1索を引いて5翻アップなので、
余程のことがない限りダマですね(オーラス和了りトップで8萬がかなり出安い状況など以外)。
役なしリーチでは1,300点ですが、1索を引けばダマでも満貫。
1,300点の和了りを逃すことよりも満貫の和了りを逃す方が怖いですからダマで問題ないですね。
ドラ
ダマで満貫の手牌であれば手変わりの有無に関わらず、
リーチを掛けないのが基本ですからダマに構えます。
ちなみに489萬、9索で翻数がアップします。
また、下のような手牌の場合もダマに構えた方がいいでしょう。
ドラ
前回書いたように1,000点の手牌でのリーチは基本的には控えた方がいいということもありますが、
この手牌は手変わりする可能性が非常に高いからです。
当たり牌の14筒8牌に対して1翻アップになる9筒4牌(ドラ)、
25萬6牌(一盃口)の計10牌もあるので和了る前の手変わりが期待できます。
当たり牌と手変わりの牌の多寡というのもダマに構えるかどうかの判断基準になります。
上の手牌は三色目があるので5萬、2筒引きを期待してダマでも構いませんが、
基本はリーチにいった方がいいでしょう。
仮に5萬、2筒を引いたとしても高目安目があります。
安目であれば手変わり前の点数と変わりませんし、
何より手変わり前にツモってしまうと700点、1,300点でかなり不満の残る和了りになってしまいます。
それならば、リーチをかけて3,900点確定、ツモで5,200点、
裏ドラもしくは一発で7,700点を狙った方が実戦的といえます。
つまり、手変わりしても役が確定しないような手牌ならリーチをした方が良いということです。
ドラ
上の手牌なら4筒ツモで一通が確定するので、
手変わりを待ってダマに構えるのもいいですが、
リーチを掛ける方がより実戦的だと言えます。
まず、一通を確定させる牌は4牌しかありません。
一方、和了り牌は2種8牌あり、
自分がつもる以外に他家が切る可能性もあるので、
単純に考えると32牌(8牌×4家)対4牌となります。
ですから、何がなんでも満貫が欲しくて振聴も辞さないというならともかく、
多くの場合はリーチを掛け3,900点以上を狙った分がいいと言えます。
ドラ
前回、2,600点、3,900点なら積極的にリーチと書きましたが、
この手牌ならリーチをかけずにダマに構えた方がいいでしょう。
タンヤオドラ1で2,600点あるのでリーチでも悪くはないと思いますが、
2547萬、2547筒(8種28牌)
を引けば平和がつく上に待ちも両面待ち以上になるので、
リーチは手変わりしてから掛けた方がいいでしょう。
ドラ
1つ前の手牌とほとんど同じですが、
手変わりしても平和がつかないので翻数は増えません。
しかし、これも基本的にはダマにした方がいいでしょう。
シャボ待ちや嵌張待ちから両面、3面張への手変わりがかなり見込めるのと(8種28牌)、
役(タンヤオ)があるのでダマでも和了れるからです。
翻数アップのための手変わりだけでなく、
好形への手変わりも重要です。
ドラ
上の手牌ではドラ引き後に3萬引きでリーチという理想形が見えているので基本はダマとなります
(三色もちょっと見えてますが)。
また、理想を追うまでもなくドラそばの嵌張では和了りにくいですし、
単純に7索3索引きの手変わりがあるのでダマに構えた方がいいでしょう。
下のような手牌であれば三色も見えているのでなおさらですね。
ドラ
いくつかの手牌で手変わりを待った方が良いのかどうかを説明してきましたが、
あくまでも基本的にはそうした方が良いというだけですから、
状況によって普通ならダマのところをリーチにいったり、
またその逆をやるような柔軟性は必要です。
次回は追っかけリーチについて書きたいと思います。